ビルを読む
いろいろな業種がまざるビル、同じ業種が集まるビル。入居企業の業種で東京のビルを比べました
2026-10-21 RIACHU編集部
同じ高層ビルでも、中に入っている会社の顔ぶれはさまざまです。銀行のとなりに食品メーカー、その上にIT企業、というビルもあれば、同じ業種の会社ばかりが集まっているビルもあります。
たとえるなら、いろいろなお店が入った「デパート」型のビルと、同じジャンルのお店が並ぶ「専門店街」型のビルです。RIACHU の入居企業データで、東京のビルがどちらに近いかを比べました(2026年10月21日時点)。
どうやって比べたか
- 対象は、業種がわかる入居企業が 7社以上 いる東京のビル15棟です。
- 「業種の数 ÷ 会社の数」が1に近いほど、いろいろな業種がまざっている(デパート型)、小さいほど同じ業種が多い(専門店街型)と見ます。
- 業種は RIACHU の分類(金融・保険、情報・通信、化学・素材など)です。
いろいろな業種がまざっているビル(デパート型)
| ビル | 業種がわかる会社 | 業種の数 | 多い業種 |
|---|---|---|---|
| JPタワー | 9社 | 8業種 | 金融・保険が2社。ほかは商社、化学・素材、コンサル、建設・不動産、電機・精密、食品・飲料、情報・通信が1社ずつ |
| msb Tamachi 田町ステーションタワーN | 7社 | 6業種 | 情報・通信2社のほかは、食品・飲料、商社、運輸・物流、電機・精密、建設・不動産が1社ずつ |
| 渋谷サクラステージSHIBUYAタワー | 7社 | 6業種 | 情報・通信2社のほかは、商社、金融・保険、ゲーム・エンタメ、マスコミ・広告、外食が1社ずつ |
| 日本橋三井タワー | 7社 | 5業種 | 金融・保険2社、化学・素材2社、建設・不動産、医薬品、機械 |
| 住友不動産新宿グランドタワー | 7社 | 5業種 | 情報・通信3社、建設・不動産、金融・保険、ホテル・レジャー、運輸・物流 |
1位の JPタワーは、東京駅の丸の内南口の前にある、旧東京中央郵便局の局舎を一部残して建てられたビルです。兼松(商社)、ゆうちょ銀行・FPG(金融)、日本曹達(化学)、コニカミノルタ(電機)、日本食品化工(食品)と、9社で8つの業種に分かれていました。
また、恵比寿ガーデンプレイスタワーは18社で11業種と、業種の 数 ではいちばん多いビルでした。ただし、そのうち6社は情報・通信です。
同じ業種が集まっているビル(専門店街型)
| ビル | 業種がわかる会社 | いちばん多い業種 |
|---|---|---|
| 住友不動産六本木グランドタワー | 13社 | 情報・通信 9社 |
| 麻布台ヒルズ森JPタワー | 13社 | 情報・通信 8社 |
| 渋谷スクランブルスクエア | 7社 | 情報・通信 4社、人材・教育 2社 |
| アーク森ビル | 10社 | 情報・通信 6社 |
| 東京オペラシティビル | 9社 | 情報・通信 5社 |
同じ業種が集まるビルは、ほとんどが 情報・通信 でした。六本木・麻布台・渋谷・初台と、IT企業の多いまちのビルが並びます。
住友不動産六本木グランドタワーには、BASE、ヤプリ、メドレー、ウイングアーク1st、Speee など、IT の会社が9社入っていました。## まとめ
- JPタワーは9社で8業種と、いちばん「デパート型」のビルでした。
- 同じ業種が集まる「専門店街型」のビルは、ほぼすべて情報・通信の会社が多いビルでした。
- まちごとの業種のちがいは「東京のオフィス街8か所、入っている会社はどう違う?」でも比べています。
データについて
- 入居企業:各社の有価証券報告書(EDINET)の本店所在地、各社の公式サイトの会社概要・拠点ページ。RIACHU で確認できた会社だけで、そのビルのすべての入居企業ではありません。
- 業種:RIACHU の分類です。業種がわからない会社は数えていません。